昭和16年『自然の観察』に見られる動植物や身のまわりの自然の観察と動物の飼育・植物の栽培の特徴

島根大学教育学部紀要 Volume 57 Page 23-32 published_at 2024-02-01
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File
Title
昭和16年『自然の観察』に見られる動植物や身のまわりの自然の観察と動物の飼育・植物の栽培の特徴
Title
The Characteristics of the Observation of Living Things and Neighboring Nature, Breeding of Animals, Cultivation of Plants Looked at by "Shizen no Kansatsu"(1941) 
Title Transcription
ショウワ 16 ネン 『 シゼン ノ カンサツ 』 ニ ミラレル ドウショクブツ ヤ ミ ノ マワリ ノ シゼン ノ カンサツ ト ドウブツ ノ シイク ・ ショクブツ ノ サイバイ ノ トクチョウ
Creator
YASUDA Marie
Source Title
島根大学教育学部紀要
Memoirs of the Faculty of Education, Shimane University
Volume 57
Start Page 23
End Page 32
Journal Identifire
ISSN 2433-5355
Descriptions
本稿の目的は『自然の観察』(1941)において、動植物の観察・飼育・栽培がどのように位置づけられているかを視覚的に明らかにすることである。そこで『自然の観察』に記載された目的・内容・方法に検討を加えた。同書に記載された動植物の観察・飼育・栽培の特徴をまとめると以下の3点となる。
1. 子どもの身のまわりの動植物や自然が観察の対象となる。四季の変化に応じて各学年に同じような観察を行わせながらも、学年毎に少しずつ目的が異なるように構成されている。
2. 動物の飼育については、まず、生き物を探して捕まえる活動を行う。そして、子どもたちが捕まえた生き物を学校で飼育する。このような活動を続けるよう構成されている。
3. 植物の栽培については、春と秋の活動(種まき・苗作り・苗植え・手入れ・経過を見る・収穫・種取り) と学年別の体験を関連付けながら、内容や方法が構成されている。
このように、学年が上がるごとに状況に入る学習(観察) から状況を作る学習(飼育・栽培) へとつながり、かつ後の学習は、それらを往復させながら行うよう構成されている。
Subjects
自然の観察 ( Other)
観察 ( Other)
飼育 ( Other)
栽培 ( Other)
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学教育学部
Date of Issued 2024-02-01
Publish Type Version of Record
Access Rights open access