| ファイル情報(添付) | |
| タイトル |
「恨の介」と「薄雪物語」
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| タイトル |
Uraminosuke and Usuyukimonogatari
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| タイトル 読み |
ウラミノスケ ト ウスユキ モノガタリ
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| 著者 |
鈴木 亨
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| 収録物名 |
島根大学文理学部紀要. 文学科編
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| 巻 | 11 |
| 開始ページ | 1 |
| 終了ページ | 26 |
| 内容記述 |
抄録・要旨
近世初頭に出現した「恨の介」と「薄雪物語」の二作品は、その趣向上の多くの類似点の故に、まるで一対の姉妹篇をなす作品のようにも見える。共に中世風な恋物語で、清水での見そめに始まり、観音の功力で女の所在を知り、華麗な恋文のやりとりの末に夢のような逢瀬となるが、忽ち悲恋に終る。細かなシチュエーションや描写・引用の、類似・共通点に至っては枚挙に暇がない程である。そしてその流行ぷりに於いては、「恨の介」は「薄雪物語」に叶わないが、とにかく両者共後続作品には重要な影響を残した。
しかし、実はその本質に於いては、両者は全く異なった性格の作品なのである。趣向や形態上の様々の相違は、いわば当然の事で、数え立てるまでもない。問題は作者の創作態度であり、モチーフである。それがこれほど類似点の多い作品間に於いて、どれほど大きな差異を示しているか。以下その点について述べたい。 それは作者の個人的な資質に関するとともに、同時代の或る対照的な精神構造にも関わって来るであろう。 |
| 言語 |
日本語
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| 資源タイプ | 紀要論文 |
| 出版者 |
島根大学文理学部
Shimane University, Faculty of Literature and Science
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| 発行日 | 1977-12-27 |
| アクセス権 | アクセス制限あり |
| 関連情報 |
[NCID]
AN00108037
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