Title Transcription | リンドウ ノ コウゾウ ニ カンスル ケンキュウ ダイ2ホウ シマネケン カイセツ リンドウ ノ コウゾウ ト シンセツヒ ニツイテ
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Title Alternative (English) | Studies of the Geometric Design and Costruction of Forest Roads(II)
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File | |
language |
jpn
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Author |
Miyake, Tadashi
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Description | わが国は地理的に細長く南北に延び暖帯から寒帯にわたると共に,多雨多湿の気侯に恵まれて各種の樹木の生育に適し,森林はわが国の重要資源となっている。国土の大半が山岳によって占められているから森林も急斜面に成立する山林が多く,その育成についてはまだ十分とはいえない。地形の複雑な広い面積に分布する森林にはまず林道を開設することが何よりも先決問題である。国においても林道網の整備に力を入れ,たとえば民有林の林道事業に対して国庫補助や融資を行い,また未開発奥地林の大面積にわたるところには森林開発公団を設けて林道の開設や改良に当らせている。
民有林開設林道の自動車道の場合,新設工事の実施設計における路線測量はポケットコンパスとポールと布テープにYレベルを使用し,測量時間と労カも極めて制限され一般公道における本格的な測量方法にくらべてはるかに簡略なものであり,測量の現地は地形地質の複雑な山地が多くまた工事費は一般公道よりも安価を要求されるから,最良の路線を選定するには設計者の苦労も容易なものではない。西垣晋作氏の著書林道設計法には経済的なる林道開さく法として各種工事の数量を算定する式があげられているが,実際に開設された林道はどのような構造をもっているであろうか。最近は土木機械の発達にともない土工機械なども導入されている。道路の構造は幅員,勾配,曲線等の幾何学的構造と路体,路面等の構造にわけられるが,すでに開設された林道はその地域の条件を反映しているものと思われる。これらの構造,あるいは地形,地質,新設費との関係など既往の実績に考察を加えて林道の経済的構道を研究することも有意義であろう。 島根県民有林における開設国庫補助林道の白動車道について昭和31年度以降4年間の設計資料を島根県林業課の厚意により調査することができたのでここに報告する次第である。この報告の1部は昭和35年4月日本林学会大会で発表した。島根県に続いて広島,山口など他の地域の開設林道についても報告する予定であり,また設計資料の調査と合わせて現地調査も行う計画である。 林道設計資料の調査に便宜を供与された島根県林業課と資料のとりまとめに協力された高島文吉氏に深く感謝する。 |
Journal Title |
島根農科大学研究報告
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Volume | 9
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Start Page | (A-2)64-70
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ISSN | 05598311
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Published Date | 1961-03-31
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NCID | AN00108241
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Publisher | 島根農科大学
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Publisher Aalternative | The Shimane Agricultural College
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NII Type |
Departmental Bulletin Paper
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OAI-PMH Set |
Faculty of Life and Environmental Science
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Remark | A,Bを含む
開学十周年記念号(Commemoration Number for the 10th Anniversary)
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