学校現場における色覚異常児への対応のための基礎的研究

　近年, ユニバーサルデザインやバリアフリーなどの環境の実現が求められている中で, 色彩が意味を持つものが増加している｡しかし, 学校現場においては2003年度の学校保健法改正によって色覚検査が廃止され, 色覚異常の児童について現状把握が困難になってきている｡また,学校現場における色覚に関する知識が低かった｡このような状況の下, 色覚異常のある児童生徒の見えない困り感は増えていると考えられる｡適切な支援を行うためには, 教師自身が色覚異常に関する正しい知識を持つことが必要である｡