ある迷信現象に対する態度について : キツネモチ迷信現象に対する態度測定の問題(その一)

島根大学論集. 教育科学 8 巻 11-23 頁 1958-02-28 発行
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ファイル情報(添付)
b0110008k005.pdf 1.64 MB エンバーゴ : 2001-10-07
タイトル
ある迷信現象に対する態度について : キツネモチ迷信現象に対する態度測定の問題(その一)
タイトル
On the Attitudes toward the Kitsunemochi (a Superstition) Phenomenon : Problems of Attitude Measurement
タイトル 読み
アル メイシン ゲンショウ ニ タイスル タイド ニ ツイテ キツネモチ メイシン ゲンショウ ニ タイスル タイド ソクテイ ノ モンダイ ソノ 1
著者
野村 昭
収録物名
島根大学論集. 教育科学
8
開始ページ 11
終了ページ 23
内容記述
その他
先にわれわれは青年を用いて,「キツネモチ」、といわれる迷信が,現象的に,現在,どのような出現の様態を示しているかを記述し,それは「憑依現象」としてのキツネモチと,「社会現象」としてのそれとの二面性をもつて顕現しており,その中,殊に「憑依現象」は形骸化し,「杜会現象」として問題化していることを指摘した(1)。すなわち,「キツネモチ」家筋と称せられる一群の人々は,今や「憑かれた」人々や,「キツネを操る」人々であるよりは,むしろ,弱勢なる集団(underprivileged group)のメンバーになつているのである。しかも,80%以上の青年にとつてはキツネモチ現象に対して否定的態度をとりながらも,その否定は多く「憑依現象」に向けられ、必ずしも「社会現象」にかかわることの多くないことを見出したのである。記述的段階での先の研究では,そこから幾つかの態度形成・変容に関する仮説を導出したのであるが,本研究では、殊にこれらの態度を明確に定位するために意見尺度を構成し、更に、それらの尽度を用いて、キツネモチ現象の伝播している地域の相違によつて,態度の変化がどのように見られるかを探索的に見出さむとしたものである。
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
島根大学
Shimane University
発行日 1958-02-28
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
関連情報
[NCID] AN00108117