島根大学法文学部
島大言語文化 : 島根大学法文学部紀要. 言語文化学科編

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島大言語文化 : 島根大学法文学部紀要. 言語文化学科編 10 巻
2000-12-25 発行

標準ドイツ語における/g/の摩擦音化と削除

Spirantisierung und Tilgung von /g/ im Standarddeutschen
本文ファイル
a007010h007.pdf ( 2.23 MB )
内容記述
標準ドイツ語の/ig/と/ng/は,一定の条件下においてそれぞれ[ig]及び[ng]として実現する。つまり,/g/が摩擦音化または削除されるのである。この種の現象に関わっているのは有声舌背閉鎖音の/g/だけであり,その環境も限定されている。本論は,最適性理論(Optimality Theory)の見地から,当該現象を説明するための制約とその優先順位とを設定し,摩擦音化と削除の要因及びこれら2つの現象の限定性がどのようにして生ずるのかを明らかにするものである。