島根大学人間科学部
人間科学部紀要

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人間科学部紀要 Volume 8
published_at 2025-03

自己概念の不安定性の観点から考えるパフォーマンス不安

Instability of the Self-concept Underlying Performance Anxiety
SATO Ayane
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人間科学部紀要_8_p57-68.pdf ( 1.32 MB )
Descriptions
 本研究では、自己概念の不安定性に着目し、青年期後期に該当する大学生を対象に、自己概念の不安定性がパフォーマンス不安の根底の一部を成している可能性を検討した。調査では、47 名の参加者に対し、他者の評価不安尺度(FNE 尺度)、自己像の不安定尺度、青年期における自我発達上の危機状態尺度、一般性セルフ・エフィカシー尺度を用い、Web にて回答を受け付けた。分析の結果、FNE 尺度得点と自己像の不安定尺度得点および青年期における自我発達上の危機状態尺度の中の同一性欠如因子得点との間に正の相関が認められた。この結果から、自己概念の不安定性が高い個人ほどパフォーマンス不安が高まることが示された。さらに、構造方程式モデリングによる分析の結果、自己に対する負の信念が自己概念の不安定性を導き、それがパフォーマンス不安につながる可能性が示された。
Doi
https://doi.org/10.24568/55525