島根大学医学部紀要

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島根大学医学部紀要 46
2024-03 発行

医学的ハイリスク妊娠となった妊婦および夫の妊娠期の親への移行に関する文献検討

Literature Review on the Transition of Pregnant Women and Their Husbands With Medically High-risk Pregnancies to Gestational Parenthood
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内容記述(抄録等)
本研究の目的は、医学的ハイリスク妊娠となった妊婦および夫の妊娠期の親への移行を文献から明らかにし、対象に副う看護実践と研究の取り組みへの示唆を得ることである。医学中央雑誌、PubMed、CINAHLを用い対象の親への移行を論じている文献を選定し、メタエスノグラフィーを参考に各論文にある語りの抽出から親への移行のあり様を明らかにした。選定された6論文から、「医学的ハイリスク妊娠である現状を捉える」「親となる準備の必要性を認識する」「医学的ハイリスクにより親になることにネガティブな感情を持つ」「胎児を思う」「親になれるだろうかと悩む」など親への移行の7つの側面が示された。医学的ハイリスク妊娠となっても対象の親への移行をcoupleで現象として捉えることはcoparentingの視点からも重要であり、リスクの程度と胎児の予後、先行きの不透明性などを予見した対象に副う看護実践が望まれる。
DOI(SelfDOI)
権利関係
島根大学医学部