本研究の目的は、大腿骨骨折術後の超高齢者における生活の変化と対応を明らかにすることであった。自宅で生活している大腿骨骨折術後の超高齢者9名に半構造化面接を行った。大腿骨骨折術後の超高齢者は【自在に足が上がらず移動に支障が出る】【下肢の曲げ伸ばし動作が困難になる】生活の変化を自覚し、【用心して動く】対応をしていた。また、【立って行う家事動作ができなくなる】ことに対して【立たなくてもできる方法を用いる】や【身体の一部として補助具を扱う】【動くために環境を上手く使う】対応をしていた。そして、超高齢者は【好きなように出かけられなくなる】生活の変化を感じていたが、【周囲の人が気にかけてくれる】という変化も感じていた。そして、自分に【できることをする】という対応の一方で【一線を退く】対応をしていた。超高齢者の生活の変化への対応を理解し自律を妨げない支援がQOLの維持につながると考える。