山陰研究

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山陰研究 15
2022-12-31 発行

翻刻 渡部寛一郎日記4下 (大正五年)

Reprint ; Diary of Watanabe Kanichirou: 1916 (II)
渡部寛一郎文書研究会
竹永 三男
内田 融
大原 俊二
居石 由樹子
小林 啓治
杉谷 直哉
原 洋二
本井 優太郎
森安 章
ファイル
内容記述(抄録等)
渡部寛一郎文書は、渡部寛一郎日記、剪淞吟社に結集する人々の漢詩と関連文書、若槻礼次郎ほかの渡部寛一郎宛書簡、私立中学校修道館など渡部寛一郎が関わった教育関係文書などで構成されている。中国文学・歴史学などの学際的研究によってこれらの諸文書を解読・分析し、近代日本の漢詩文学と政治文化の関連を山陰地域に即して実証的に追究することが本プロジェクトのめざすところである。前回は、渡部寛一郎日記第四冊(大正五年)の手帳に記された、渡部寛一郎が朝鮮を旅行した前半部分の日記記事を翻刻紹介したが、今回は同日記の後半部分を扱う。寛一郎が木次の漢詩人横山耐雪を訪ね、詩会を催した経緯を記す。また、前回の朝鮮紀行を補うメモ部分も付録されている。
Watanabe Kanichirou (1854-1938) was an influential educator in Shimane prefecture and the head of the society in support of Wakatsuki Reijirou (Kokudoukai). Here we transcribe his diary written on 1916. It recorded his tour to Kisuki (Shimane prefecture). There Yokoyama Taisetsu who was a influential poet of those times held a Kanshi poet party.Through this diary we can perceive how Watanabe made a contribution to the world of letters in Sanin district.This reprint also contains memorandums of his tour to Korea.
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