島根大学教育学部(国語教育コース) に在籍する3年次生11名、2年次生9名を対象に、教育実習指導(学校教育実践研究II、学校教育実習II) の一環として模擬授業指導を行った。教育実習前の模擬授業指導は、昨年度まで3年次生のみで実施していた。しかし、二つの実践上の課題(1. 実践経験が十分にない時点での学生の立場からの評価・改善点の指摘、2. 学習環境に対する馴化) が顕在化したことから、今回の実施にあたって、課題解決のための四つの手立て(1. 外部講師との共同指導、2. 生徒役としての2年次生の参加、3. 実施場所の移動、4. 状況設定の追加) を講じて実施することとした。また、講じた手立ての効果を判断するためにアンケート調査を行った。その結果、回答した全ての3年次生、2年次生が今回の模擬授業を受けてよかったと考えており、また、課題解決のための四つの手立てを積極的に評価する記述が得られた。