島根大学教育臨床総合研究

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島根大学教育臨床総合研究 8
2009-06-05 発行

大学生の家族生活意識の形成

The Development of Consciousness of the Family Life in University Students
多々納 道子
坂田 清華
鄭 曉静
ファイル
内容記述(抄録等)
 家族や社会生活が大きく変動する中で、新しい家族像の創生とそれに合致した家族生活を営むために必要となる教育が求められている。このような役割は、家庭科教育が果たすことが求められている。そこで、新しい家族生活教育を構築するための基礎資料を得るため、大学生男女を対象にして、出産、子育てに大きくかかわる性別役割分業意識、結婚や子育ての意思、職業観、結婚後の家事・育児の分業意識などの家族生活意識について調査を行なった。
 男女大学生とも結婚や子育てをするという意思は、極めて高かった。しかし、性別役割分業意識や職業観には男女差がみられた。また、家族生活意識の形成に、家庭科や家庭科以外の教科の影響は極めて低いということが明らかになった。新しい家族生活意識の形成の役割を果たす家庭科が、必要とされているといえる。