中海に於ける観測は前報につづいて,主として牡蠣養殖に関する研究の基礎になる如く心がけて行つてきた。即ち湖水中に繁殖衰減するプランクトンの観察・生物群と新陳代謝による物質交換関係を維持するという見方からする湖水成分変化・なかんずくその有機物含量等の観察測定を行うことにした。現在設備・資材等の不整備の為充分な報告の出来る段階ではないが,研究のスタートに於て,準備時代に出来たデーターをまとめて之を批判の対象とし今後め完きを期し,改めるべきは改める機会をつくる事は,無駄でないと思うので,ここに中間的報告を行う。