算数科の学習場面における価値観の変容に関する一考察 : 第6学年「体積」の学習にみる簡潔性の分析から

島根大学教育学部紀要 57 巻 63-71 頁 2024-02-01 発行
アクセス数 : 1243
ダウンロード数 : 190

今月のアクセス数 : 46
今月のダウンロード数 : 4
ファイル情報(添付)
タイトル
算数科の学習場面における価値観の変容に関する一考察 : 第6学年「体積」の学習にみる簡潔性の分析から
タイトル
A Study on the Transformation of Values in Arithmetic Learning Situations: An Analysis of Conciseness in the Study of 6th Grade "Volume"
タイトル 読み
サンスウカ ノ ガクシュウ バメン ニオケル カチカン ノ ヘンヨウ ニ カンスル イチ コウサツ : ダイ 6 ガクネン 「 タイセキ 」 ノ ガクシュウ ニ ミル カンケツセイ ノ ブンセキ カラ
著者
山田 明日可
収録物名
島根大学教育学部紀要
Memoirs of the Faculty of Education, Shimane University
57
開始ページ 63
終了ページ 71
収録物識別子
ISSN 2433-5355
内容記述
その他
本稿の目的は, 主体の有する価値観が新たな価値観へと変容する要因を追究することである. そこで, 本研究では,中島(1981) が挙げる数学の特性の基盤となる3つの観点のうち簡潔に着目することから, 簡潔における中島の分類(表現, 作業, 思考) を視点とし, 小学6年生の立体の体積の学習における実験授業を計画, 実施した. 調査の分析結果からは, 分析対象とした二名の児童が, それぞれの学びのなかで価値観を変容させていき, 最終的には両者とも【簡潔である】といった価値観へと変容する様子が確認された. また, そこでの【簡潔である】といった価値観への変容の要因としては,【人によくわかる】といった価値観を有する児童の簡潔性への発言が影響を与えていた点が確認された. 学習指導への示唆として, [1] 主体の【簡潔である】といった価値観への変容には“作業上の簡潔性”と“思考上の簡潔性”,“表現上の簡潔性”と“作業上の簡潔性”が重なり合うよう価値づけを行うことが重要であること, [2] 【人によくわかる】といった価値観を有する児童との相互作用が主体の【簡潔である】といった価値観の変容を促進することの二点を指摘した.
主題
算数科授業 ( その他)
価値観 ( その他)
簡潔性 ( その他)
第6学年「体積」 ( その他)
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
島根大学教育学部
発行日 2024-02-01
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス