ファイル情報(添付) | |
タイトル |
程度副詞 Rather の語法
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タイトル |
'On the Usage of Rather as a Degree Adverb'
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タイトル 読み |
テイド フクシ RATHER ノ ゴホウ
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著者 | |
収録物名 |
島根大学法文学部紀要文学科編
Memoirs of the Faculty of Law and Literature
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巻 | 8 |
号 | 2 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 18 |
収録物識別子 |
ISSN 03886859
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内容記述 |
その他
現在,ratherは程度副詞の一つとして幅広く用いられているが,英語の歴史においてその用法を発達させたのは比較的最近のことである。
原義的には,先行する「時」を表すのに用いられ,‘sooner’の意味を表していた。これがやや抽象的意味に発展し,個人の選択に関して用いられるようになり,二つのとるべき行動や物事,人物などについて,一方が優先することを表し,‘more willingly or preferably’の意味となった。そのもつ比較級の意味から,thanと相関関係をもつ構文で用いられていたが,than以下が省略された形でも現れ,比較の対象が文脈に委ねられるといった結果になった。そのため,ratherの意味が少し莫然としたものになっていき,そして,ratherの直接修飾するものが,特に形容詞や副詞の場合には,自然と程度副詞として、‘somewhat’の意味を表す方向へとたどっていったのである。 この時期は,だいたい十八世紀の半ばと考えられ,原級の形容詞を修飾する例は,OEDでは,1776年が初出となっている。 (1)It would be rather inconvenient for you at present to have you rent roll scrutinised. ――Mrs.F.Sheridan,Sidney Bidulph,IV.65. 本稿では,こうした歴史的変遷をたどって確立したratherの程度副詞としての用法に絞って考察し,その統語的特徴や文脈における効果などを浮き彫りにしていきたい。 具体的には、まずratherの程度副詞における位置を明らかにし,その一般的な特徴をとらえていく。さらに,ratherが,形容詞,動詞,名詞を修飾する場合について,実例も踏まえて詳しく考察していくこととする。 |
言語 |
日本語
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資源タイプ | 紀要論文 |
出版者 |
島根大学法文学部
Shimane University, Faculty of Law and Literature
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発行日 | 1985-12-25 |
出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
アクセス権 | アクセス制限あり |
関連情報 |
[NCID] AN00108081
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