青年期の友人関係における行動・欲求・他者認知

社会文化論集 Volume 19 Page 35-46 published_at 2023-03-20
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File
Title
青年期の友人関係における行動・欲求・他者認知
Title
Behaviors, Desires, and Perceptions of Others in Adolescent Friendships
Title Transcription
セイネンキ ノ ユウジン カンケイ ニ オケル コウドウ ・ ヨッキュウ ・ タシャ ニンチ
Creator
MATSUO Kimiko
Source Title
社会文化論集
Memoirs of Faculty of Law and Literature, Shimane University
Volume 19
Start Page 35
End Page 46
Journal Identifire
ISSN 18802184
Descriptions
 本研究は,中学2 年生,高校2 年生,大学3 年4 年生を対象として,親しい友人との関係の持ち方について,相互理解の友人関係と同調する友人関係の2 側面から検討した。その際,実際にとる行動,そうしたいという欲求,まわりの人が一般的にとっていると思う他者認知の3 つの観点からこの2 側面を検討し,その発達的変化,および,行動・欲求・他者認知の関連性を検討した。その結果,学校段階の進行とともに,相互理解の友人関係は,行動・欲求・他者認知のいずれにおいても強くなり,同調する友人関係は,行動・欲求・他者認知のいずれにおいても弱くなっていた。また,他者は自分よりも相互理解の友人関係を行っておらず,同調する友人関係を行っていると認知されていた。相互理解の友人関係に関する行動は,学校段階の進行とともに,他者認知の影響が小さくなり,自分の欲求の影響が強くなることが明らかとなった。同調する友人関係については,中学生では欲求の媒介によって他者認知が行動に影響を与えているが,学校段階の進行とともに他者認知の影響はなくなり,自分の欲求に基づいて行動することが明らかとなった。青年期において,他者認知の影響を受けつつも,それが弱くなり,自立した友人関係の構築をしていく過程が論じられた。
Subjects
相互理解 ( Other)
同調 ( Other)
青年期 ( Other)
友人関係 ( Other)
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学法文学部紀要社会文化学科
Socio-cultural Studies, Faculty of Law & Literature
Date of Issued 2023-03-20
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Relation
[NCID] AA12006101