逆輸入されたカーゴカルト : ヴァヌアツ、アネイチュム島における観光と開発

社会文化論集 Volume 18 Page 13-38 published_at 2022-03-10
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File
Title
逆輸入されたカーゴカルト : ヴァヌアツ、アネイチュム島における観光と開発
Title
Cargo Cult as Reimported: Tourism and Development in Aneityum, Southern Vanuatu
Title Transcription
ギャクユニュウサレタ カーゴカルト : ヴァヌアツ 、 アネイチュムトウ ニオケル カンコウ ト カイハツ
Creator
Source Title
社会文化論集
Memoirs of Faculty of Law and Literature, Shimane University
Volume 18
Start Page 13
End Page 38
Journal Identifire
ISSN 18802184
Descriptions
ヴァヌアツ・アネイチュム島では観光業を発端として、島が緩やかに対立しはじめた。本稿はこの対立を両面から描く。まず観光推進派からすれば、観光業は島に開発をもたらすものであった。それは観光業にとどまらず、多方面への投資、開発が推奨される。進歩や発展を含意する「開発」の思想や実践は、観光業だけではなく、人間の変革も含意している。若者のなかには蓄財がビッグマンになれる手段だと考える者も出始めた。他方、観光慎重派からすれば、これは大きな誤りである。ビッグマンになるには、個人主義に走らず、島の人々に「分配」をしなければならない。つまり「目的のための手段がおかしい」ということになる。「合理的な目的と非合理的な手段の結びつき」をカーゴカルトの定義とするならば、開発の思想と実践はカーゴカルトと親和性をもつことになる。本稿では、一度は放逐された「カーゴカルト」概念を手掛かりに、彼らの「誤った理路」を探求する。
Subjects
カーゴカルト ( Other)
観光 ( Other)
開発 ( Other)
ヴァヌアツ ( Other)
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学法文学部紀要社会文化学科
Socio-cultural Studies, Faculty of Law & Literature
Date of Issued 2022-03-10
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Relation
[NCID] AA12006101