トマス・アクィナス『神学大全』I-Iiqq.26-28 における愛について

島根大学法文学部紀要文学科編 Volume 3 Issue 1 Page (41)-(60) published_at 1980-12-25
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File
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Title
トマス・アクィナス『神学大全』I-Iiqq.26-28 における愛について
Title
Love in St. Thomas' Summa Theolograe I-II qq, 26-28
Title Transcription
トマス アクィナス シンガク ダイゼン I II qq 26 28 ニ オケル アイ ニツイテ
Creator
Source Title
島根大学法文学部紀要文学科編
Memoirs of the Faculty of Law and Literature
Volume 3
Issue 1
Start Page (41)
End Page (60)
Journal Identifire
ISSN 03886859
Descriptions
トマスは『神学大全』の数箇所で,愛について論じている。第1部第20問題においては「神の愛について」論じられる。また第27問題から第43問題まで,三位一体論が扱われるが,一なる神における第三のペルソナたる聖霊の発出は愛の発出processio amorisとして説明される。それ故そこで愛についても触れられることになる。第60問題において「天使の愛について」論じられる。
人間の愛は,第1部ではなく,第2部において論じられる。第2部の第1部第22問題から第48問題にかけて,「人間と他の諸動物とに共通な,魂の情念passiones animaeと呼ばれるはたらきactusについて」論じられ,そのうち,第26から第28問題で,諸情念の一つとしての愛について考察されることになっている。
第2部の第2部第23問題以下では,対神徳virtus theologica,これに信仰・希望・愛の三つがあるわけであるが,そのうちの一つなる愛caritasについて考察される。カリタスは人間の神に対する一種の友愛とされ,かつ超自然的レベルの愛である。
以下,主として第2部の第1部第26問題から第28問題までのトマスの論述に従い,愛の基本的構造を考察する。ここでトマスは愛について基礎的な考察をなしており,三位一体論及びカリタス論には,いわぱその応用ともいうべき面がある。
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学法文学部
Shimane University, Faculty of Law and Literature
Date of Issued 1980-12-25
Publish Type Version of Record
Access Rights restricted access
Relation
[NCID] AN00108081