あいまい図形の認知過程に関する研究

島根大学法文学部紀要文学科編 Volume 1 Page 245-264 published_at 1978-12-27
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File
a0030001h013.pdf 1.87 MB エンバーゴ : 2004-02-22
Title
あいまい図形の認知過程に関する研究
Title
A Study of Cognitive Processes of Ambiguous Figures
Title Transcription
アイマイ ズケイ ノ ニンチ カテイ ニ カンスル ケンキュウ
Creator
Matsukawa Junko
Source Title
島根大学法文学部紀要文学科編
Memoirs of the Faculty of Law and Literature
Volume 1
Start Page 245
End Page 264
Journal Identifire
ISSN 03886859
Descriptions
本研究では,あいまい図形を瞬間提示し,感覚的情報の処理過程とその認知反応の過程との相互的関係を検討しようとした。実験Iでは,提示時間の増加に伴う形態認知の増加が,認知反応に及ぼす効果をみた。その結果,再非認知反応の出現がみられ,提示時間の増加が必ずしも認知反応を生じやすいとは限らないことがわかった。実験IIでは,意味づけされやすい”概念”の先行提示効果をみた。その結果,”概念"の認知反応が実験群で多くなったが,非認知反応も多く,又,反応潜時が高くなったことなどから,先行提示効果が単純な形でみられず,認知反応を促さないような面もあることがわかった。これは,先の認知反応あるいは先行提示による認知反応の手掛りと現前の感覚的情報との照合の結果であると考えられた。又,図形によって提示時間効果(実験I)や先行提示効果(実験II)が異なっていたが,これはあいまい度の更なる分析を行なっての考察がなされるべきであろう。
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学法文学部
Shimane University, Faculty of Law and Literature
Date of Issued 1978-12-27
Publish Type Version of Record
Access Rights restricted access
Relation
[NCID] AN00108081