神西農場の気象

抄録・要旨

砂丘地における適作物の選出及びこれの栽培技術の確立は気象条件に負うところ甚だ大である。昨今砂丘地開拓が叫ばれ各種の施策が行われんとしている折，本学神西農場開設以来行つた気象観測結果をとりまとめ報告しこの気象に応じた砂丘地営農への資料としたい。
　観測を行うにあたり松江測侯所金川幸夫技官の指導を得，日々の観測は神西農場勤務の職員が担当し，資料の整理には花田元春氏の助力を得た。
なお本報告の外，湿度，蒸発量，風等についても観測が行つてあるが，紙面の都合上除外した。
<tt>
観測位置　島根県出雲市神西沖町
　　　　　東経132°40’52”北緯35°20’16”
海抜高　　10m
土　質　　砂土（海岸性砂丘地）
観測時刻　午前9時
</tt>