ニコライ・ハルトマンの哲学と弁証法的唯物論との相似について

島根農科大学研究報告 9 巻 (B)17-38 頁 1961-03-31 発行
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ファイル情報(添付)
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タイトル
ニコライ・ハルトマンの哲学と弁証法的唯物論との相似について
タイトル
Similarities between the Philosophy of Nicolai Hartmann and the dialectic Materialism
タイトル 読み
ニコライ ハルトマン ノ テツガク ト ベンショウホウテキ ユイブツロン トノ ソウジ ニツイテ
著者
豊田 全
収録物名
島根農科大学研究報告
9
開始ページ (B)17
終了ページ 38
収録物識別子
ISSN 05598311
内容記述
抄録・要旨
ここに弁証法的唯物論というのは,マルクスとエンゲルスとにはじまり,レーニンにより手を加えられ,就中,現在のソヴィエート連邦における哲学を支配している一連の思想体係である。勿論この思想体系は現在ただソヴィエート連邦においてのみ生きつづけているのではなく,世界の到るところで,ところによてって強弱多少の差はあるにしても,支持者を見出しているところのものである。
 ニコライ・ハルトマンの哲学と弁証法的唯物論との相似について考究することは,従来あまりなされていない。マルクス,エンゲルスの弁証法的唯物論 (いわゆるマルクス主義)が,近代の哲学思想殊にドイツ観念論の総仕上げ者であるへーゲルの絶対観念論の子でありながら,それに対立するものであり,それを逆立ちした哲学であるときめつけているところなどからして,マルクス主義とへ一ゲル哲学との関連叉は比較に関しては,極めて多くの論議がなされているが,マルクスと同様に,へ一ゲルを含めての観念論に対して批判を下し、意識から独立の存在を認めざるを得ないとなし,従って,或る点叉は問題については,マルクス及びその後継者と極めて類似した見解をもつに至っているハルトマンの哲学とマルクス主義哲学(弁証法的唯物論)との思想的関連叉は比較は,一般に哲学者達の関心するところとならなかった。
 私は,この小論において,上述のようにあまり問題にされなかった両哲学の相似点について,考察を行ってみたいと思うのであるが,しかしそれが両哲学のあらゆる面に関してなされることは,現在のところ私の研究の不足のためと,与えられた紙数の制限のために,不可能であるので,それは若干の点に限られざるをえないであろう。また一般的にいっても,両者の異同を全面にわたって極めて鮮明ならしめることは,これを意図する者の能力が非常にすぐれている場合でも,必ずしも容易な業ではない。というのは,ハルトマンは大変綿密な思想家でありタ且つ彼の思想を一方向に限定することは不可能であり,又弁証法的唯物論と銘うたれている一連の思想体系も,仔細に考察すると至必ずしも一義的には把握せられえないからである。
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
島根農科大学
The Shimane Agricultural College
発行日 1961-03-31
アクセス権 オープンアクセス
関連情報
[NCID] AN00108241
備考 A,Bを含む