原子力発電に対する賛否規定要因の性別特性についての分析

山陰研究 Volume 7 Page 1-14 published_at 2014-01-31
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Title
原子力発電に対する賛否規定要因の性別特性についての分析
Title
An analysis on gender as a determinant of attitudes toward the generation of nuclear power
Title Transcription
ゲンシリョク ハツデン ニ タイスル サンピ キテイ ヨウイン ノ セイベツ トクセイ ニ ツイテ ノ ブンセキ
Creator
Source Title
山陰研究
Volume 7
Start Page 1
End Page 14
Journal Identifire
ISSN 1883468X
Descriptions
2011年の東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故を経て,多くの人びとが原発に反対する意見を示すようになった。各世論調査では,今もなお「原発反対」の意見が多数を占める。根強い「原発反対」の声は,どのような社会的背景に起因しているのか。本稿は,島根原子力発電所から30km圈内地域を含む鳥取県米子市の住民(20歳以上)を対象として2014年2~3月に実施した質問紙調査のデータからそれを探ることを目的とする。これまでの調査において原発の賛否にはつねに性差が認められ,また,先行研究では賛否の判断に影響する要因も男女で異なることが示唆されることから,分析は男女別に行なった。結果,原発反対に繋がっているのは,男性では資本制が生み出す格差社会への批判,女性では家父長制という権威主義的・男性優位の社会への批判であった。男女それぞれによって批判された社会制度は,いずれも近代産業社会を支え発展させてきたものである。原発反対を主張することを通して,男女それぞれ異なるアプローチでの近代産業社会批判が展開していることが伺える。
Subjects
原発賛否
性別
近代産業社会
pros and cons of the generation of nuclear power
gender
modern industrial society
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学法文学部山陰研究センター
Date of Issued 2014-01-31
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Relation
[NCID] AA12382442