承久記諸本の系譜について

島根大学論集. 人文科学 7 巻 13-24 頁 1957-03-30 発行
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ファイル情報(添付)
a006007h002.pdf 1.52 MB エンバーゴ : 2001-10-08
タイトル
承久記諸本の系譜について
タイトル 読み
ジョウキュウキ ショホン ノ ケイフ ニツイテ
著者
友田 吉之助
収録物名
島根大学論集. 人文科学
7
開始ページ 13
終了ページ 24
収録物識別子
ISSN 04886518
内容記述
抄録・要旨
鎌倉初期政治史上の劃期的事件である、承久の乱についての基本的史料としては、鎌倉側の吾妻鏡と並んで、京都側の承久記が現存している。しかしながら承久記はいわゆる軍記物であつて、歴史事実を伝えていると保証することは困難であろう。したがって承久記を史料として用いるためには、まずその史料批判がされなければならない。
現存の承久記には、流布本承久記・前田本承久記・慈光寺本承久記・国民文庫本承久記・承久兵乱記・承久軍物語の諸本があるが、承久軍物語の成立についての竜粛氏の研究を除いては、これら諸本の研究は全然なされていない状態であり、したがってこれら諸本は史料としては、ほとんど無批判のまま採用されている現状であると言つても差支えないであろう。吾妻鏡が諸先学により、幾多の研究がなされているのに対して、一見不思議な現象と言わなければならない。本稿は承久記諸本の史料批判の一階梯として、流布本承久記・前田本承久記・国民文庫本承久記・承久兵乱記について、その系譜関係を明らかにしようとするものである
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
島根大学
Shimane University
発行日 1957-03-30
アクセス権 アクセス制限あり
関連情報
[NCID] AN00108183