ファイル情報(添付) | |
タイトル |
七尋女房 : 山陰の妖怪考(1)
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タイトル |
Nanahiro-Nyobo
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タイトル 読み |
ナナヒロ ニョウボウ サンイン ノ ヨウカイ コウ 1
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著者 |
酒井 董美
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収録物名 |
島根大学法文学部紀要文学科編
Memoirs of the Faculty of Law and Literature
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巻 | 14 |
号 | 1 |
開始ページ | 23 |
終了ページ | 47 |
収録物識別子 |
ISSN 03886859
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内容記述 |
その他
山陰地方の一角に「七尋女房」と称する妖怪の民間説話(以下、「民話」と略称する)が伝えられている。呼び方はナナフロニョバというのが一般的であるが、これ以外にもナナヒロニョバ、ナナヒロオンナ、あるいはナナタケオンナ(七丈女)などとも言われている。いずれも同類の妖怪をいうのであり、ここでは最も広く用いられている七尋女房の語で代表させて話を進めることとする。
さて、この妖怪は一口に言うならばまず女性であって、七尋(一尋を約一・六メートルとすれば、だいたい十一メートルあまりになる)の背丈を持っているところにその特徴がある。これはある地方では伝説として、また他の地方では世間話の形で認められるようである。まず島根県の分布を見てみると、出雲地方では松江市馬潟町、安来市門生町、能義郡伯太町、八束郡島根町に。隠岐地方では中ノ島、っまり海士町の一部にこれまでその報告例が見られる。一方鳥取県では、東伯郡赤碕町梅田と日野郡江府町宮市に伝えられている模様である。しかし、筆者の知る限りではこれまでのところ、それ以外の地方で同類に関する話はなぜか聞かれないのである。 本稿ではこの妖怪の正体を、民俗学の立場から考察してみることとする。 |
言語 |
日本語
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資源タイプ | 紀要論文 |
出版者 |
島根大学法文学部
Shimane University, Faculty of Law and Literature
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発行日 | 1990-12-25 |
出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
アクセス権 | アクセス制限あり |
関連情報 |
[NCID] AN00108081
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