代名詞の束縛について

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ファイル情報(添付)
a003001202h002.pdf 1.26 MB エンバーゴ : 2001-10-07
タイトル
代名詞の束縛について
タイトル
On Pronominal Binding
タイトル 読み
ダイメイシ ノ ソクバク ニ ツイテ
著者
遠藤 喜雄
収録物名
島根大学法文学部紀要文学科編
Memoirs of the Faculty of Law and Literature
12
2
開始ページ 23
終了ページ 39
収録物識別子
ISSN 03886859
内容記述
その他
英語においては,通例,(1)のように,単一節内に二つの同一指示の名詞句が生じた場合,二番目の名詞句に,himself,herselfといった照応表現が用いられる。
(1)a.John threw the smokescreen around himself.
                      (Lees and Klima(1963)).
   b.John transferred the book from himself.
しかし,次にみられるように,(1)の文と表面的には類似した,名詞句十動詞十名詞句十前置詞十名詞句という連鎖を持つにもかかわらず、前置詞が場所,方向,随伴などの意味を表わす場合,同一指示の二番目の名詞句に代名詞が用いられる。(cf. Spangler(1970),Murata(1984))
(2)a.John threw the newspaper behind him.
   b.John pushed the book away from him.
本稿の目標は,こういった,代名詞の束縛にかかわる構文の特質を明らかにするところにある。この目標を達成するために,まず,第一節において、問題の構文についての先行研究を検討し,その問題点を指摘する。次に,第二節において,この代名詞の束縛にかかわる構文はいくつかのタイプに分けられ,それぞれ独自の特質を持つことを明らかにする。そして,それらのタイプ全般にある一般化が成り立つことを示す。
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
島根大学法文学部
Shimane University, Faculty of Law and Literature
発行日 1989-12-25
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 アクセス制限あり
関連情報
[NCID] AN00108081