天竜林業の展開過程

島根大学農学部研究報告 Volume 18 Page 206-213 published_at 1984-12-20
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File
d0030018n029.pdf 827 KB エンバーゴ : 2001-10-08
Title
天竜林業の展開過程
Title
Process of Development of the Tenryu Forestry
Title Transcription
テンリュウ リンギョウ ノ テンカイ カテイ
Creator
Kitagawa Izumi
Source Title
島根大学農学部研究報告
Bulletin of the Faculty of Agriculture, Shimane University
Volume 18
Start Page 206
End Page 213
Journal Identifire
ISSN 0370940X
Descriptions
Abstract
 天竜林業の展開過程は,その造林地形成期においては,焼畑造林(山作り林業)として展開したといってよい.それは,耕作複合の一環として造林が進展していったことを意味する.
 しかし,昭和に入り焼畑造林(山作り林業)の衰退とともに,独立の造林方式が徐々に確立し,純林方式に移行していった.この過程で植栽本数の増加をみたが,間伐の一般化とともに植栽本数の減少が進み,伐期も長期化の傾向をたどる.
 純林・独立の造林方式は,労働力を育林労働と遊離させる方向をうながし,昭和30年代後半に至ると,労働カの組織化対策に迫られるようになる.森林組合による労働カの組織化がそれである.
 今後,林業生産を安定的に維持し,労働力の安定就労を確保していくためには,新たな生産の複合,産業のコンプレックス化による複層産業構造(ポリカルチャー)をどう形成させるかにかかっているといえよう.
Language
eng
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学農学部
Shimane University, Faculty of Agriculture
Date of Issued 1984-12-20
Access Rights open access
Relation
[NCID] AN00108015