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島根大学医学部紀要 41 巻
2019-03 発行
重症管理病棟におけるインシデントの現状と課題
Current Status and Issues of the Incidents in the Critical Care Ward
本文ファイル
重症管理病棟におけるインシデントの現状と課題
( 1.34 MB )
内容記述
A病院の独自の重症管理病棟であるB病棟では安全な治療環境を提供するために、患者の危険を予測しながら看護を行っているが、経験や主観的アセスメントで対応している現状があり、発生するインシデントに対し具体的な対策を検討するまでに至っていない。そこで、B病棟におけるインシデントの現状と課題を明らかにすることを目的に研究を行った。研究方法は、B病棟の看護師長に報告されたインシデントレポートから事象レベルなどの情報を項目別に単純集計した。B病棟のインシデントの現状は、自己抜去、転倒・転落が多く、高齢患者や外科系患者に多いことが明らかとなり、患者入棟時から危険を予測して患者のストレス要因を取り除く必要性が示唆された。また、インシデント発生率は夜勤帯に多かった。当事者経験年数別に看護師一人あたりのインシデント報告数を見ると、経験年数に差がないことが明らかとなった。今後は、看護師経験年数に関わらず看護師のアセスメント力の向上にむけた、PNS(Partnership NursingSystem)Ⓡ体制の強化の必要性が示唆された。
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Doi
https://doi.org/10.24568/45528
権利情報
島根大学医学部
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