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山陰研究 12 巻
2019-12-31 発行
弥生時代の山陰地域における鉄器普及の様相
A Study on the spread of iron implements in the Sanin region during the Yayoi period
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弥生時代の山陰地域における鉄器普及の様相
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内容記述
本稿では、弥生時代の山陰地域における鉄器の普及状況を具体的に明らかにするために、時期ごとにみた鉄器出土集落遺跡の分布と出土鉄器の組成・量の様相について整理した。一方で、石器の出土状況についても整理し、鉄器の普及状況との関係について考察した。その結果、弥生後期から終末期においては、工具として袋状鉄斧・鉇・刀子などの鉄器が普及し、多くの遺跡で片刃石斧が駆逐されたことが確認できた。また、鉄鏃が普及する一方で、石鏃も併用されていた。そのうえで、こうした弥生集落における鉄器の普及状況が、副葬品や大型区画墓造営といった弥生時代の墓制にどのような影響を与えたのかについても予察した。
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