学校教育実践研究

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学校教育実践研究 5
2022-03-31 発行

SDGs実践における見方・考え方についての一考察

A Study on View and Way of Thinking in SDGs Practice
松本 一郎 島根大学学術研究院教育学系
ファイル
内容記述(抄録等)
SDGs、いわゆる「持続可能な開発目標」と訳される全世界的な取組が盛んに行われるようになってきた。特に教育現場における新学習指導要領(平成29年告示:幼稚園・小学校・中学校、平成30年告示:高等学校、平成29・31年改訂:特別支援学校) には、「持続可能な社会の創り手」「持続可能な社会の構築」「持続可能な開発のための教育」という文言が多数示され、各学校種、各教科での取り組みへの一層の推進が盛り込まれた形となっている。本論では、筆者のSDGsに関わるこれまでの実践研究を中心に総括・整理することで、広く学校教育に携わる教員をはじめ、一般企業やNPO、生涯教育に携わる多くの市民がSDGsを学術的・理論的に理解し、実践に移せるように執筆したものである。
 本論では、SDGsの17の目標を3つのグループにまとめ、それぞれ「人の生活に関わる6つのゴール」「社会や経済に関わる6つのゴール」「自然環境の保護と人の行動に関わる5つのゴール」の3つに分類した。この分類は、広く児童・生徒、職場で働く大人世代を含めた一般市民にとって、その内容を理解し、行動に移しやすいものと捉え「松本式」と呼称して学校現場(児童・生徒・教員) や一般企業・NPOなどへ特別授業や社内研修などとして届けているが、本論ではそれを教育・学術資料として整理した。
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