筆者らは, 教師のレジリエンス形成を支援するプログラムであるBRiTEを援用し, 中堅・ベテラン教師のレジリエンスを形成に寄与するプログラムを開発・実践してきた(深見ほか 2019)。本研究では, その受講者に対して発展プログラムを実施し, 2 回のプログラムに関する理解度と学習成果を自己評価してもらった。その結果, 受講者は初回のプログラムの学習内容を意識しながら実践に取り組んでおり, 2 回のプログラムの学習内容についても十分な理解度に到達していた。このことから, 中堅・ベテラン教師のレジリエンス形成にあたっては, BRiTEの5 つの視点を学んだ上で, それを基に職場における問題解決のアプローチを検討するプログラムデザインが鍵を握ることが明らかとなった。