島根大学教育学部紀要

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島根大学教育学部紀要 51
2017-12-28 発行

子どもが課題を捉え探究の結果としての結論が見える 小学校理科授業の試行 ― 第4学年「物のあたたまり方」単元を例として―

A Trial Approach: An Elementary Science Class to be Able to See a Conclusion as a Result of Inquiry after Children Understood a Learning Issue. - Through the 4th Grade Lessons on "How to Become Warm". -
勝部 翔太郎
野崎 朝之
大山 朋江
園山 裕之
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内容記述(抄録等)
 本稿ではまず第一に、島根大学教育学部附属中学校理科部が教員養成(教育実習)、教員研修(初任者研修)、常日頃の授業で行っている枠組みでの理科授業が小学校においても実施可能であるのか、この点を検討するための授業を試行したので、その結果を報告した。附中理科部が考える枠組みでは、課題と結論がセットになって逆コの字型になる単元計画となるのが特徴となる。そのため、単元の学習後、子どもが単元全体や一単元を構成するいくつかの学習内容のまとまりの課題とその結論とをどのように捉えているかについて検討を加えた。その結果、実態調査と子どものふりかえりでは、概ね半数以上の子どもが課題と結論をセットで捉えていた。実態調査とふりかえりのどこかの場面で課題と結論の関係が回答できたか、という観点からは、20人中17人の子どもがそのような文章を少なくとも一つ書いていた。
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