小学校外国語活動が必修化となり4年目を迎える。小学校への導入については未だに議論がなされているが、文部科学省は2020年度に向け、3・4年生への活動としての導入、5・6年生での教科化構想を発表した。グローバル人材の育成を目指し、小学校外国語活動も含めた日本の英語教育が大きな変革期を迎えているが、小学校現場での取り組みについて、本学が位置する島根県ではどのような状況にあるのだろうか。現状を知り、これからの課題を探ることを目的に、島根県の小学校にアンケート調査への協力を依頼した。105校から寄せて下さった回答からは、外国語活動を通しての子どもたちの変化として、ALT等への抵抗感の減少、外国語への慣れ親しみ、異文化への関心等が上位にあがった。また教員自身の変化としては、外国語に対する抵抗感の減少、外国語活動への関心・必要性の認識の高まり、また児童への多面的な見方が上位に挙がった。一方、課題としては、準備時間の不足、教員の英語力等を指摘する声が多かった。調査結果は既に各校に送ったが、日本の英語教育は小中高を通して大きく変わろうとしている今、大学の教員として何が出来るかを考え、今後の研修会等の在り方に活かしたい。