発達障がいのある生徒への支援と同時に彼らの周りの生徒への支援や配慮をどう行っていくのかを考え,これまで実践されてきた具体的な関わりをまとめるとともに,その視点や具体的な支援方法を入れた「支援表」を作成した。しかし,その表では生徒の生き生きとした活動や思い,また教師の思いも表しにくいことから,「エピソード記述」としてまとめ,教師や生徒といった関わり手と受け手の双方の心の動きや言動を考察していった。そして,「支援表」や「エピソード記述」をまとめることから見えてきた,支援の必要な生徒も含めた学級づくり,人間関係づくりを考察した。