島根大学大学院教育学研究科「現職短期1年コース」課題研究成果論集

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島根大学大学院教育学研究科「現職短期1年コース」課題研究成果論集 5
2014-03-25 発行

人と人との協同的なかかわりの中で思考し行動する授業構成の在り方 : 数学的な考え方の育成を通じて

Construction of a teaching framework to develop thoughts and actions by collaborative learning : through cultivation of mathematical thinking
恩田 昌子
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内容記述(抄録等)
本研究の目的は,算数科における思考力・表現力である数学的な考え方の育成を通し,子どもたちの豊かな人間性を育むために,個を基本とした学びから温かい人間関係で結ばれた集団を基本とした学びへの転換を図るための授業構成の在り方を明らかにすることである。そこで,この目的を達成するために,算数教育の主要な目的である数学的な考え方や協同的な学びの重要性をふまえ,算数科の授業開発および授業実践を行い,本研究テーマに迫る授業構成の在り方について検討した。協同的な学びは,数学的な考え方を伸ばす手段として効果があること,学び合うことを意識させることができること,子どもたちの学びの姿や友人へのかかわり方の変容から人とかかわる力を育てていくために有効であることが示唆された。授業実践研究を踏まえ,協同的な学びを通して,数学的な考え方のよさを子どもたちが理解できるように,また,人とかかわる力を育むことができるようにするための授業構成を考えた。