Memoirs of the Faculty of Law and Literature

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Memoirs of the Faculty of Law and Literature 17 1
1992-07-25 発行

楊維楨論

A Study on Yang Wei-Zhen
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「元の中世に、文章の鉅公の、浙河の間に起こる有り。鉄崖君と曰う。声光殷殷として、霄漢を摩戞す。呉越の諸生の多く之に帰すること、殆ど猶お山の岱を宗とし、河の海に走るがごとし。是の如き者四十余年にして乃ち終る。」
 楊維�(一二九六−一三七〇)、字は廉夫、号は鉄崖。浙江諸曁の人。ここに引用したのは、同じく、元来明初に活躍した文学者であり、政治家としては明太祖洪武帝のブレインとして活躍した宋濂が、楊維�の詐報を知らせた彼の門人に対して、書き与えた墓誌銘の冒頭である。(『鉄崖先生古楽府』四部叢刊本付録『元故奉訓大夫江西等処儒学提挙楊君墓誌銘』また『宋学士文集』四部叢刊本巻十六)宋濂がかくのごとく高らかにほめたたえる程に、元末の(江南)文壇は、一斉に楊維�になびいたのである。彼のその魅カは一体どのようなものであったのだろうか。その一端について、本稿は述べたい。
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