平成10・11 年に改訂された学習指導要領で初めて登場した「生きる力」という理念は,平成20・21年の改訂でも継承されて現在に至るが,その育成の中核を担う「総合的な学習の時間」は,効果の検証が曖昧なまま時間数が削減された。総合的な学習の時間は,教科の枠を越えた横断的・総合的な課題等を体験的にまた問題解決的に学習するための時間であるが,横断的であるが故に教育活動を難しくしている。本研究は,教科で学ぶ知識や技能を教科横断的に活用する事を促す手段・ツールとして宇宙を活用する事よって「生きる力」の育成を具体化するPedagogy としての「宇宙教育」を追究し,実践を通して有効性を検証する。