普遍者たち : 「公孫龍子」通変論の立場

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File
b002002000k014.pdf 2.25 MB エンバーゴ : 2001-10-08
Title
普遍者たち : 「公孫龍子」通変論の立場
Title
Universalia : The Position of the Theory of Tong-Bian in Gong-Sun Long Zi
Title Transcription
フヘンシャ タチ コウソン リュウシ ツウヘンロン ノ タチバ
Creator
Asano Yuichi
Source Title
島根大学教育学部紀要. 人文・社会科学
Memoirs of the Faculty of Education. Literature and Social science
Volume 20
Start Page 39
End Page 56
Journal Identifire
ISSN 02872501
Descriptions
 これまで筆者は、『公孫龍子』六篇の中、指物論・堅白論・白馬論の三篇について、私見を述べたことがある。引き続いて小論では、残る三篇の中から通変論を取り上げ、そこに展開される公孫龍の論理学的立場を考察してみる。
 通変論は、条件の変化にかかわらず、常に一定不変の独立性を維持する普遍概念(通)と、与えられた条件の変化につれて、自らも性質を変化させて行く特殊概念(変)との関係を主題とする。しかしその内容は、古来難解をもって聞こえる『公孫龍子』の中にあっても、指物論と並んで、とりわけ難解である。もとより、すでにさまざまな解釈が試みられてきてはいるが、そのいずれもが、筆者には納得しがたい部分を多く残している。そこで小論においては、まず通変論に対する筆者の理解を提示し、ついでその思想的特色を指摘することにしたい。
 解釈に際しては、明の崇徳書院二十家子書本を底本としたが、一箇所だけ道蔵本により校訂を加えた。また行論の便宜上、原文を意味上の段落毎に区切って、それぞれに番号を付した。
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学教育学部
The Faculty of Education Shimane University
Date of Issued 1986-12-25
Access Rights open access
Relation
[NCID] AN00107952