ジェンティーレにおける国家と教育

島根大学教育学部紀要 Volume 42 Page 55-64 published_at 2008-12-25
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File
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Title
ジェンティーレにおける国家と教育
Title
State and education in Gentile
Title Transcription
ジェンティーレ ニオケル コッカト キョウイク
Creator
Source Title
島根大学教育学部紀要
Volume 42
Start Page 55
End Page 64
Journal Identifire
ISSN 18808581
Descriptions
 ベネデット・クローチェとともに、イタリア理想主義思想を代表する哲学者であったジョヴァンニ・ジェンティーレは、クローチェとの共同作業によって当時のイタリア思想界に大きな影響を及ぼした。彼は、第一次大戦への参戦問題において、国家に関する理論を提示して参戦論に意味付けを与え、また、「ジェンティーレ改革」として後世に名を残すファシズム初期の教育改革を主導したことによって、教育分野においても無視し得ない重要な地位を占めている。本稿は、ジェンティーレの政治思想を、20世紀前半のイタリアにおける国家と教育の問題に焦点を当てて、論ずるものである。彼の国家論はヘーゲル流の「倫理国家」と解されているが、「倫理的実在」とされたその国家観はファシズム台頭期の政治・社会状況の中で、どのような意味をもったのか、また、彼の教育論、とりわけ、国家と国民教育に関する彼の主張は、当時の政治潮流との関係で、どのような役割を担うことになったのか。これらの問題が本稿のテーマであり、その解明の試みである。
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学教育学部
Faculty of Education Shimane University
Date of Issued 2008-12-25
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Relation
[NCID] AA12171265
Remark 39-41+ / 2006-2007