| ファイル情報(添付) | |
| タイトル ( jpn ) |
ペドロ・アルモドバル『トーク・トゥ・ハー』の作中映画 : 『縮みゆく恋人』とクールベの『世界の起源』
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| タイトル ( eng ) |
“The Shrinking Lover,” a film in film of Almodóvar’s Talk to Her, and Courbet’s The Origin of the World
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| タイトル 読み |
ペドロ ・ アルモドバル 『 トーク ・ トゥ ・ ハー 』 ノ サクチュウ エイガ : 『 チジミ ユク コイビト 』 ト クールベ ノ 『 セカイ ノ キゲン 』
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| 著者 | |
| 収録物名 |
島大言語文化 : 島根大学法文学部紀要. 言語文化学科編
Studies in language and culture : memoirs of the Faculty of Law and Literature
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| 巻 | 59 |
| 開始ページ | 1 |
| 終了ページ | 24 |
| 収録物識別子 |
ISSN 13423533
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| 内容記述 |
抄録・要旨
ペドロ・アルモドバルの『トーク・トゥ・ハー』には、『縮みゆく恋人』という架空のサイレント映画が登場し、その中のあるシーンが主人公ベニグノのアリシアへのレイプを覆い隠す。それは、恋人アンパロの作った痩せ薬のせいでペニスサイズまで縮んだアルフレドが、眠っている彼女の膣に潜り込むシーンである。このとき、その構図はクールベの絵画『世界の起源』そっくりになる。本作を精神分析的に解釈しようとするとき、この類似は重要な意味を持つ。なぜなら、『世界の起源』の最後の所有者が精神分析家のジャック・ラカンであり、彼がそれをシュルレアリストのアンドレ・マッソンが描いた風景画で覆い隠したことは、映画理論で参照されることの多い彼の『精神分析の四基本概念』の「眼差し」を説明する図を思い起こさせるからである。そこで本稿は、本作のテーマに生の欲動と死の欲動があることを指摘することで、『縮みゆく恋人』の『世界の起源』に似たシーンもまた、ラカンの装置におけるマッソンの線画のようにその背後に「眼差し」を隠しており、そこからその眼差しが我々を見返していることを明らかにする。
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| 主題 |
ペドロ・アルモドバル
『トーク・トゥ・ハー』
『世界の起源』
生の欲動 と死の欲動
対象a としての眼差し
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| 言語 |
日本語
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| 資源タイプ | 紀要論文 |
| 出版者 |
島根大学法文学部
Faculty of Law and Literature, Shimane University
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| 発行日 | 2025-10-31 |
| 出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
| アクセス権 | オープンアクセス |
| 関連情報 |
[NCID]
AA11147571
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