元教師教育者が自らの「ライフストーリー」を語ることについての研究 : 小学校の教頭として定年退職するまでの教師教育者Aを語ることを通して

学校教育実践研究 7 巻 1-16 頁 2024-03-31 発行
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タイトル
元教師教育者が自らの「ライフストーリー」を語ることについての研究 : 小学校の教頭として定年退職するまでの教師教育者Aを語ることを通して
タイトル
A Study on Former Teacher Educator Telling His Own “Life Stories”: Through Telling the Stories of Teacher Educator A until His Compulsory Retirement from Being an Elementary School Vice Principal
タイトル 読み
モト キョウシ キョウイクシャ ガ ミズカラノ 「 ライフ ストーリー 」 オ カタル コト ニツイテ ノ ケンキュウ : ショウガッコウ ノ キョウトウ トシテ テイネン タイショク スル マデ ノ キョウシ キョウイクシャ A オ カタル コト オ トオシテ
著者
収録物名
学校教育実践研究
Practical Research on School Education
7
開始ページ 1
終了ページ 16
収録物識別子
ISSN 2434-5245
内容記述
抄録・要旨
 本研究では, 小学校の教頭として定年退職した筆頭著者が, 現職の時に現職の教師教育者の「危機」(高井良, 2015)であっても, 教師と向き合って支援を行った「ライフストーリー」(高井良, 2015) を語った。語った筆頭著者が,「さらなる指針を得る」(高井良, 2015) ことになり, 「力づけられ」(高井良, 2015) るかどうかを明らかにすることを目的とした。そのために筆頭著者は, 「厚い記述」(ギアーツ, 1987) を心がけた。結果は, 次のとおりとなった。まず, 筆頭著者が語ることができたのは, 「クリティカルフレンド」(Schuck, & Russell, 2005) である教師教育者Cからの問いかけが, 一人では見出せなかった示唆となったためであった。
 次に, 語った筆頭著者は, 教師として, 教師教育者としてのそれぞれの考え方を持つまでに生じた変容を比較し,共通点や相違点を見出した。
その次に, 教師教育者としての考え方とは, 現職の時, どんなに現職の教師教育者の「危機」で不安を抱いたとしても授業する教師と向き合って何ができるのかを教師の立場で問うて, 支援を見出し, 行うようにしてきたことであった。
 さらに, 当時を語った筆頭著者は, 語った以降も教師教育実践を生きがいと考えた。つまり, 語った以降の「自らの存在証明」を自覚し, 「力づけられ」たのであった。
 そして, 筆頭著者が「力づけられ」たのは, 自らの「ライフストーリー」を教師教育者Cに語ったことによると考えられた。
主題
「ライフストーリー」
「クリティカルフレンド」
現職の教師教育者の「危機」
「自らの存在証明」
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
島根大学大学院教育学研究科 教育実践開発専攻
The Program of Pedagogical Development Graduate School of Education Shimane University
発行日 2024-03-31
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
関連情報
[NCID] AA12819551