北欧におけるファミリー・グループ・カンファレンスの特徴と展開

島根大学社会福祉論集 Volume 8 Page 27-41 published_at 2022-03-20
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File
Title
北欧におけるファミリー・グループ・カンファレンスの特徴と展開
Title
Characteristics and Development of Family Group Conferences in Nordic Countries
Title Transcription
ホクオウ ニオケル ファミリー ・ グループ ・ カンファレンス ノ トクチョウ ト テンカイ
Creator
Source Title
島根大学社会福祉論集
Journal of social welfare studies, Shimane University
Volume 8
Start Page 27
End Page 41
Journal Identifire
ISSN 1881-9419
Descriptions
本研究では、児童福祉における当事者参画の手法であるファミリー・グループ・カンファレンス(FGC)が北欧諸国でどのように拡大し、根付いていったかを明らかにする。FGCは1989 年にニュージーランドで法制化されて以降、ヨーロッパやアメリカ大陸など世界中のあらゆる地域、30 カ国以上で実践されており、北欧諸国にも1990 年代後半から導入されている。
 本研究の目的は、子どもや家族を意思決定に参画させるFGC が北欧諸国でどのような特徴を持って発展し、北欧諸国の児童福祉サービスでどう根付いているかを明らかにすることである。専門職主義が強く、サービスの決定過程においては自治体のソーシャルワーカーが大きな権限を持っている北欧では、FGC 実践はこれまでの専門職の役割を大きく転換させるものであった。子ども本人の参画が必須とされていないFGC の実施国もある一方で、北欧諸国では、FGC 実践の核として「子どもの視点」が挙げられている。
 北欧の実践報告や、デンマークの自治体の実践事例などを検討した結果、北欧諸国で展開されている「子どもの視点」を重視したFGC 実践は、支援計画作成段階に当事者である子ども自身を参画させることというよりむしろ、ミーティングのプロセスにおける子どもの満足感を高めることによって支えられていることが分かった。
Subjects
ファミリー・グループ・カンファレンス ( Other)
児童福祉 ( Other)
北欧 ( Other)
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学人間科学部福祉社会教室
Date of Issued 2022-03-20
Publish Type Version of Record
Access Rights open access