ファイル情報(添付) | |
タイトル |
イーヴリン・ウォーのDecline and Fallについて
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タイトル |
Evelyn Waugh's Decline and Fall
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タイトル 読み |
イーヴリン ウォー ノ DECLINE AND FALL ニ ツイテ
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著者 |
鈴木 繁一
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収録物名 |
島根大学文理学部紀要. 文学科編
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巻 | 11 |
開始ページ | (65 |
終了ページ | 78) |
内容記述 |
その他
Decline and FallとBrideshead Revisitedそれぞれの初版には,‘Author’s Note’そして‘Warning’(ジャケットに印刷)と題する作者の短い一文がついている。作者はそれらにおいて,Decline and Fallについては,「この作品は滑稽を意図されているということを,どうかいつも忘れないでいただきたい」と書き,Brideshead Revisitedについては,このことばを引きあいに出しながら「『ブライズヘッド再訪』は滑稽を意図されていない」と言わねばならないと述べている。確かに前者は,続くVile Bodies,Black Mischiefと同じく笑劇的・戯画的作風の作品であったのに,後者は,ウォーがはっきりとカトリックの立場から書いた‘fierce little human tragedy’であり,この作品における作者の変貌は人々を大いに驚かせたのであった。このように,Decline and FallとBrideshead Revisitedを並べると,二つは全く異なった作品であるという見方がまずなされるであろう。しかしながら,ウォーのすべての小説作品を視野に入れて考えると,Decline and Fallは,荒唐無稽なまでに笑劇的になることがあるにもかかわらず,現代イギリス人の運命や生き方をテーマとしたBrideshead Revisited,Sword of Honourへと続く線上にあると見ることができる。本稿の主要な論点はここにある。
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言語 |
日本語
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資源タイプ | 紀要論文 |
出版者 |
島根大学文理学部
Shimane University, Faculty of Literature and Science
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発行日 | 1977-12-27 |
アクセス権 | アクセス制限あり |
関連情報 |
[NCID] AN00108037
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