モチツツジ(R. macrosepalum Maxim.)における狭細化した花器形態を有する采咲き品種の形態分析

Journal of the Japanese Society for Horticultural Science 81 巻 1 号 72-79 頁 2012-01-20 発行
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タイトル
モチツツジ(R. macrosepalum Maxim.)における狭細化した花器形態を有する采咲き品種の形態分析
タイトル 読み
モチツツジ ニ オケル キョウサイカ シタ カキ ケイタイ ヲ ユウスル サイザキ ヒンシュ ノ ケイタイ
著者
田﨑 啓介
中務 明
収録物名
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
81
1
開始ページ 72
終了ページ 79
収録物識別子
ISSN 1882-3351
EISSN 1882-336X
内容記述
その他
モチツツジの野生型と采咲き品種,‘花車’,‘銀の麾’および‘青海波’の葉と花器の形態を比較した.いずれの采咲き品種も 5 つの独立した花弁から構成される離弁花冠を形成しており,野生型の合弁花冠とは対照的であった.‘銀の麾’のがく片を除く全ての采咲き品種の花弁,がく片,葉の幅は野生型と比較して有意に細い傾向を示し,特に‘青海波’の全ての側出器官は極度に狭細化していた.野生型,‘花車’および‘銀の麾’の雌ずいは正常な形態を示したが,‘青海波’の雌ずいは正常あるいは奇形が観察された.側出器官の狭細化に関係する表皮細胞の大きさの違いは野生種と采咲き品種の間に見られなかった.これらの結果は,少なくとも‘青海波’における采咲きの形質は側出器官の横軸方向の発達における共通の変異であることを示唆している.全ての采咲き品種は稔性を示した.江戸時代から存在するツツジ園芸品種に見られるこの采咲きの形質は,ツツジ育種に大きな形態変化を導入する育種素材として期待される.
言語
日本語
資源タイプ 学術雑誌論文
出版者
一般社団法人 園芸学会
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
発行日 2012-01-20
アクセス権 メタデータのみ
関連情報
[DOI] 10.2503/jjshs1.81.72
イッパン シャダン ホウジン エンゲイ ガッカイ