| ファイル情報(添付) | |
| タイトル | 古事記の告字について | 
| タイトル 読み | コジキ ノ コクジ ニ ツイテ | 
| 著者 | 
                                    古賀 精一
                                    
                         | 
| 収録物名 | 島根大学論集. 人文科学 | 
| 巻 | 16 | 
| 開始ページ | 28 | 
| 終了ページ | 37 | 
| 収録物識別子 | ISSN 04886518 | 
| 内容記述 | 抄録・要旨  古事記の会話引用に用いられる、白・秦・告・詔などの用字法につて、調査した結果を、古事記年報に報告したのは、かなり前のことになるが、その中で、 (1)白・告は漢訳仏典系統、秦・詔は史書系統の用字意識によるもので、白と奏とは下位者から上位者に、告と詔とは上位者から下位者に対する言を引用するのに用いていること (2)六通りの引用形式のうち、白之「 」・白者「 」のごとく、会話文の直前に、之・者の助字を伴うものは、仏典にも漢書にも先例が見あたらないので、古事記独自の引用形式であるかもしれないことなどについて述べたことがあった。また、 (3)問・謂・言・云・語などについてもふれ、問・謂による会話引用の例は、上から下にいう場合か、対等の相手にいう場合だけ、他は、上下対等いずれの場合にも用例のあることを指摘しておいた。 その後、古事記の会語引用に関して、いくつかのすぐれた研究があらわれたが、特に、原口裕氏の「古事記における直叙様式」が、残された問題の数々を明らかにし、前掲(2)の、□之・□者の直叙様式に、六朝以降の俗語流漢文スタイルの反映が見られることを、豊富な用例をもって示されたことは、ありがたいことであった。 ところで、上尊者の言を引用する告字については、もう少し明らかにしておかなければならない問題が残っていると思うので、詔字との関連をも考えながら検討した結果を報告しておきたい。 | 
| 言語 | 日本語 | 
| 資源タイプ | 紀要論文 | 
| 出版者 | 島根大学 Shimane University | 
| 発行日 | 1966-12-25 | 
| アクセス権 | アクセス制限あり | 
| 関連情報 | 
                                    [NCID]
                                    AN00108183
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