中学校・高校における不登校生徒の進路状況の検討  ― 思春期外来の現状から ―

島根大学教育学部紀要 Volume 53 Page 1-5 published_at 2020-02-17
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File
Title
中学校・高校における不登校生徒の進路状況の検討  ― 思春期外来の現状から ―
Title
Investigation of the Status of Non-attendance Students at Junior High School and High Schools from the Adolescent Psychiatric Practice
Title Transcription
チュウガッコウ コウコウ ニ オケル フトウコウ セイト ノ シンロ ジョウキョウ ノ ケントウ シシュンキ ガイライ ノ ゲンジョウ カラ
Creator
Source Title
島根大学教育学部紀要
Memoirs of the Faculty of Education, Shimane University
Volume 53
Start Page 1
End Page 5
Journal Identifire
ISSN 2433-5355
Descriptions
不登校や登校しぶりを呈する児童・生徒に対して様々な取り組みがなされているが, その数は減少しておらず, 学校内外での支援や指導が重要な教育的課題の一つになっている。不登校生徒は, ひきこもりやうつ状態,ゲーム障害, 睡眠障害などの2 次的な精神的問題を生じる可能性がある。このため早期からの適切な支援が必要である。また, これらの生徒の中学校から高校への進路や経過を追った報告は少なく, 不登校生徒がどのような経過をとり, どのような支援が有効であったかを示す情報が必要である。そこで, 本稿では実際に思春期外来で経過を追うことのできた中学生, 高校生84人について,その経過と中学での支援の状況について調査をおこなった。対象の84人のうち経過が「良好」であった者は70人で,「不良」であったものが14人であった。中学校で様々な支援を受けている生徒の方が経過は良好であった。また良好群でみると,中学を卒業して通信制高校に入学する者12人と,全日制の高校に進学して不登校になり,通信制高校に進路変更した者が19人と合計31人(44%)で, 柔軟な進路指導の有用性を示した。指導にあたっては, 多様な進路について特長を理解して行なう必要がある。
Subjects
不登校 ( Other)
登校しぶり ( Other)
通信制高校 ( Other)
定時制高校 ( Other)
思春期外来 ( Other)
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学教育学部
Date of Issued 2020-02-17
Publish Type Version of Record
Access Rights open access