婦人科がん患者におけるパクリタキセル過敏症発現の予防に対するアプレピタント併用時のデキサメタゾン投与量の影響

日本病院薬剤師会雑誌 Volume 54 Issue 11 Page 1365-1369 published_at 2018-11-01
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Title
婦人科がん患者におけるパクリタキセル過敏症発現の予防に対するアプレピタント併用時のデキサメタゾン投与量の影響
Title Transcription
フジンカ ガン カンジャ ニ オケル パクリタキセル カビンショウ ハツゲン ノ ヨボウ ニ タイスル アプレピタント ヘイヨウ ジ ノ デキサメタゾン トウヨ リョウ ノ エイキョウ
Creator
杉原 請香
Source Title
日本病院薬剤師会雑誌
Volume 54
Issue 11
Start Page 1365
End Page 1369
Descriptions
パクリタキセル(PTX)はデキサメタゾン(DEX)を含む前投薬が必須である。制吐目的での DEX については、アプレピタント(APR)併用時は、薬物相互作用の観点から減量が推奨されているが、DEX 減量による過敏症予防に及ぼす影響についての報告は少ない。本研究では、当院における婦人科がん患者を対象に初回 PTX 投与中の過敏症発現の予防に対する DEX 投与量の影響について、後方視的にカルテ調査を実施した。その結果、DEX 9.9 mg の過敏症発現率は 19.8 mg より有意に高値であった。また、薬物間の相互作用を考慮し DEX 投与量と APR 併用の有無について検討した結果、APR 併用群における DEX 減量は過敏症発現率を有意に高め、APR併用に関係なく DEX 減量は過敏症発現リスクを高める可能性が示唆された。これらのことから、APR 併用時における DEX の投与量設定は慎重に行う必要があると考える。
Subjects
デキサメタゾン
パクリタキセル
過敏症
婦人科
投与量
Language
jpn
Resource Type journal article
Publisher
日本病院薬剤師会
Date of Issued 2018-11-01
Access Rights metadata only access
Relation
isVersionOf [URI] http://mol.medicalonline.jp/library/archive/search?jo=dg4hppha&vo=54&nu=11 isVersionOf
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