生活困窮者自立相談支援事業から捉えた医療サービスの『受診抑制』の分析

山陰研究 Volume 11 Page 83-97 published_at 2018-12-31
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File
Title
生活困窮者自立相談支援事業から捉えた医療サービスの『受診抑制』の分析
Title
“Refraining from using medical services” ―Analysis from the viewpoint of  the Support System for the Independence of People in Need
Title Transcription
セイカツ コンキュウシャ ジリツ ソウダン シエン ジギョウ カラ トラエタ イリョウ サービス ノ ジュシン ヨクセイ ノ ブンセキ
Creator
Source Title
山陰研究
Studies of san'in region
Volume 11
Start Page 83
End Page 97
Journal Identifire
ISSN 1883468X
Descriptions
低所得者層が必要な医療を受けられないことが、大きな社会問題として持ち上がってきている。本研究の目的は、生活困窮者自立支援制度の自立支援機関における相談票のデータを用いて、『受診抑制』のリスクが最も大きいと考えられる、生活困窮世帯の医療サービスの『受診抑制』の特徴を明らかにすることにある。分析からは、『受診抑制』のある生活困窮世帯は、「病気や健康、障害のこと」で困っていても受診できていない可能性が高く、「ひきこもり・不登校」の困りごとを抱えている世帯が多い傾向も見られた。『受診抑制』のある生活困窮世帯は、所得ベースの経済的な問題がその背景にみられるが、さらにその背景には、ひきこもり等の社会的孤立の問題があると考えられ、子どもの不登校の困りごとも抱えるなど、複合的な問題を抱えていることが改めて確認されたといえよう。
Subjects
経済的困窮 ( Other)
社会的孤立 ( Other)
生活困窮者自立支援制度 ( Other)
医療アクセス ( Other)
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学法文学部山陰研究センター
San’in Research Center, Faculty of Law and Literature, Shimane University
Date of Issued 2018-12-31
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Relation
[NCID] AA12382442