ファイル情報(添付) | |
タイトル |
教師の新教育理念に対する態度について : 差異的研究(その一)
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タイトル |
Research on the Attitudes of the Teachers towards the New Educational Ideologies : A Differential Study (No.1)
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タイトル 読み |
キョウシ ノ シン キョウイク リネン ニ タイスル タイド ニ ツイテ サイテキ ケンキュウ ソノ 1
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著者 |
野村 昭
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収録物名 |
島根大学論集. 教育学関係
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巻 | 5 |
開始ページ | 20 |
終了ページ | 35 |
収録物識別子 |
ISSN 04886526
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内容記述 |
その他
いわゆる「新教育」が日本に施行されて,既に,約十年の歳月を閲する。その間,制度上では,一応新しい教育体制が串来上りつつあるも,「新教育」に対する教師の態度には,必すしも一様でないものがある。杜絶えていた諸外国の教育理念が、一定の過程を踏ますに,一時にどつと紹介されたり、夫等と在来の教育勅語に基く教育の在り方との間に深溝を生じ、飛躍を求められたりした為に生じた理念の混乱錯綜や,現実の教育制度が,十全に生かされず、加え、新しい教育体制に順応する為の様々の仕事、対児童との関係,対父兄,対地域杜会の問題等、更には之等理念と現状との間の齟齬等々,「新教育」に対する意見は輻輳している。
我々はごこに,「新教育」に対する教師の態度が奈辺に存在するかを方向づけ、位置づけて見ようと思う。これは教師の意識構造の在り方(1)や,教師のパーソナリテイ(2)との関連に於て論じられ,個々の教師についての考察を加えるべきであろうが,ここでは,一般に教師が 1)新教育理念・目標をどの様なものと考え,それを把握しているか。 2)それでは現在の教育の実情はどうか。そして,それと奉ずる理念・目標との間には、如何なる関連性が存在するか。その 矛盾や齟齬はどうか。 3)それ等に対して,教師は,どんな意見を持ち、どうしようとしているか。 の三点について,与えられた項目を態度尺度法(3)(4)(5)(6)に依て,評価せしめ、その評価値を定位させ,各地域,性別、年令層毎に尺度値の比較考究(7)に依て,殊に夫等の態度の差異性を見て行こうとした。 教育制度は,その目標、理念に応じて基準化され、方向づけられるものであるが,仝時にそれは,固定化され,不変的な姿に於て捉えらるべきものではなく,その社会的背景,歴史的地理的条件に依る特殊性を認めるべきであろう(8)。かかる特殊性、他との差異性を求めるのが本研究の主目的である。 |
言語 |
日本語
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資源タイプ | 紀要論文 |
出版者 |
島根大学
Shimane University
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発行日 | 1955-02-21 |
出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
アクセス権 | オープンアクセス |
関連情報 |
[NCID] AN00108139
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