色彩値変化からみた来待石の風化速度

応用地質 Volume 47 Issue 4 Page 188-195 published_at 2006-10-01
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File
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Title
色彩値変化からみた来待石の風化速度
Title
Weathering rate of Miocene Kimachi Sandstone based on changes of rock color values
Creator
妹尾 大輔
西山 賢一
Source Title
応用地質
Volume 47
Issue 4
Start Page 188
End Page 195
Journal Identifire
ISSN 02867737
Descriptions
島根県宍道湖南岸から産出する“来待石"は新第三紀中新世の凝灰質砂岩であり,優れた加工性を有する反面,急速に風化して軟質化する欠点がある.この岩石の風化過程では鉄成分の酸化による急速な褐色化が特徴である.そこで,来待石の風化速度を得るため,室内自然状態下に置いた新鮮な岩石表面の色彩値を,その風化過程を通じて2年間以上にわたり繰り返し計測した.その結果,褐色化の主要な指標であるb*値は,当初は急速に増大するが,増大速度は時間とともに低下することが明らかとなった.これは,時間(経過日数)をtとすれば,b* = 2.35 log t + 4.40のように表現できる.さらにb*値と岩石の一軸圧縮強度qu(MPa)との間の経験式を用いれば,来待石の一軸圧縮強度は露出後102年以内に半減する.一方,岩石表面から内部への褐色化の進行に関しては,試料切断面の色彩値に基づけば,少なくとも数10日間に表面から2cm以上に達することを確認した.
Subjects
風化速度
砂岩
色彩値
酸化
Language
jpn
Resource Type journal article
Publisher
日本応用地質学会
Date of Issued 2006-10-01
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Relation
[NCID] AN00026635