超絶神の概念 : エマソンに於ける

島根大学論集. 人文科学 Volume 9 Page 15-28 published_at 1959-02-28
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File
a006009h002.pdf 1.6 MB エンバーゴ : 2001-10-08
Title
超絶神の概念 : エマソンに於ける
Title Transcription
チョウゼツシン ノ ガイネン エマソン ニオケル
Creator
[Sakemoto Masayuki]
Source Title
島根大学論集. 人文科学
Volume 9
Start Page 15
End Page 28
Journal Identifire
ISSN 04886518
Descriptions
一般的に云えば神とは時間的空間的に規定された虚構である。多種多様な神が生みだされてはやがて消えてゆき、一つの神についても様様な解釈が試みられて来た事は宗教史を繙けば直ちに明瞭な事実である。云いかえれば、一般に信じられている様に神とは決して超歴史的な普遍的存在ではなく、それぞれの神にはそれぞれの生と死がありそれぞれの歴史に支えられている。寧ろ神とは有限な存在にすぎない人間達が、その有限性の在り方に応じて、自らの限りなきものへの願いをそれぞれの仕方で具体化した虚構である。だからそれぞれの神にはその神を作り出した人々の願いがこめられて居り、従つてエマソンに於ける超絶神の意味を考える事は、十九世紀前半のニュー・イングランドに生きた人々の内部を探る事と極めて密接にかかわつている。
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学
Shimane University
Date of Issued 1959-02-28
Access Rights restricted access
Relation
[NCID] AN00108183